お勧め少女漫画 第一回
推薦者:早乙女紗月
『ねこねこ幻想曲(ファンタジア)』
作者:高田エミ (りぼんマスコットコミックス) 全16巻
●連載時期●
1985年 りぼんオリジナル「冬の号」に初登場。
以後、’86年りぼん2月号・同年のりぼんオリジナル「春の号」に掲載。
’86年りぼん6月号より、りぼん本誌での連載開始
●内容●
樹村里子の飼い猫「シロ」は、お月様にお願いすると人間に変身できる黒猫。
シロ自身でだけで無く、他の猫たちも人間に変身させることも出来る。
黒猫なのに名前は「シロ」
里子もお月様から貰ったブレスレットを身につけることで「猫語」が理解できる。
シロは「猫と人間の架け橋になろう」と日夜がんばる、おニャン子コメディ。
●こんな所が見所●
人間に変身しても、習性は猫のまま。
集団でネズミを追いかけ回したり、足で頭をかいたり、散らばった物にじゃれ合ったり・・(人間の姿で)
周りの人にフォローする里子の心情や言い訳なんかも面白い。
本質的にはコメディっぽい話ではあるが、シリアスや感動できる話も盛りだくさんな内容。
最終話に近づくにつれて、感動ものの話が多くなってます。
●全体的な感想●
子供の頃に思ってた「もし動物と話ができたら・・」なんて夢を描いてる作品ではないでしょうか?
動物達も私たち(人間)と同じ事考えてるのかな〜?なんて気持ちにしてくれると思います。
近所のノラ猫の集団とか見ると「こんなこと話してるな・・」とか勝手に設定しちゃったりとか(^^;
一応少女漫画なので恋愛劇もあるんですよ〜
ただ、少女漫画に一般的な「レベルの高い恋愛」では無く、どちらかと言えばすこし低レベル的恋愛。
その分、ピュアな恋愛なのもこの作品のポイントかと思います。
少々強引な展開を見せる話もあるんですけどね(^^;
読んでみると、まだピュアだった頃の気持ちを思い起こさせてくれるような・・そんな作品です。
●入手難易度●
コミックスは絶版となってますが、そんなに古い作品では無いので古本屋に行けば揃えられると思います。
文庫本(全8巻)にもなってますので、入手はそんなに難しくは無いと思います。
●推薦者の一言●
コミックスは全16巻ですが、「シロ」の話は14巻で完結しております。
15〜16巻は、完結から数年後の話で、シロの子供「ルル」が主人公になってます。
この作品は結構連載が飛び飛びだったせいか、あまり知られていないのかな?
チャットでも話が出たこと無いので、この作品を紹介させていただきます。
好みが別れる作品かもしれませんが、一度読んでみてください。