当時、少女漫画といえばだいたい「目が顔をの2/1」というのが基本でしたから「柊あおい」の絵柄自体、私にとってはかなり真新しい物でした。

キャラクターは「性格的に似てもにつかない人同士が仲良しグループを組んでいる」というかなり当たり前な設定ではあったけど、今全10巻まとめて読んだ感想としては、「みんないろんなコト間違って成長してくんだね」という結論にたどりつきます。

そう、当時ワルモノといえば真理子と吉祥寺啓子だったのですが、香澄も久住君も充分マチガって遠回りして最終的に全員「答え」にたどり着いたというわけですよね。
「星の瞳」がこうやって連載終了10年を過ぎてもいまだに人の心に残り続けるのはきっと、「みんなマチガって遠回りしてオトナになった」という過程を当時の読者の心の成長といっしょに進んでいったからだと思います。

ちなみに「星の瞳」連載と同時に成長し、連載が終わってもなお成長し続け、人生の苦汁をあるていど味わってしまった今となってはあのマンガを読んだ後はブルーになります。なんてったって「思春期」を共に成長した分、当時の感覚とはかわりはててしまった自分を省みることになるのですから。「もうこんなにピュアになれない!!」(爆)。



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